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〒420-0839 静岡市葵区鷹匠1丁目5番1号
NEUEZEIT(ノイエツアイト)4階
安倍内閣は昨年の閣議決定で集団的自衛権行使の容認をし、自衛隊が海外で武力行使をする道を切り拓きました。
そして、189通常国会では閣議決定をさらにおし進め、自衛隊海外派兵恒久法ともいうべき戦争立法を用意し、これを成立させようとしています。
私どもの事務所は、開設以来、日本国憲法の理念を最大の価値とし、この理念が静岡の地域に根づくよう40年以上活動してきています。
特に、平和の理念を何よりも大切にし、戦争こそ最大の犯罪であるということを声高に主張してきました。
あの忌むべきアジア太平洋戦争の敗戦から70年経過した2015年に、それも大日本帝国憲法下ではなく、9条を有する日本国憲法下で戦争や改憲の道が準備されるなど、到底許されるはずはないのです。
当事務所のホームページ上でも宣伝していますように、私は今から10年前、東京の明石書店から「斎藤隆夫─立憲政治家の誕生と軌跡」を発刊しました。
私は、この書物のあとがきで、「こうして完成した本書を、私は日本国憲法を破壊し、戦争をする国への体制づくりに邁進している若い世代の国会議員にこそ読んでいただきたいと考えている。戦時体制に移行するに際し、斎藤ら保守政党の一部の良心的な政治家の政治姿勢に、今こそ教訓を得てもらいたいからである。」と記しました。
この若い世代の国会議員には、勿論、安倍晋三さんも含まれていたのですが、残念ながら当時の若い世代の国会議員の多くは、10年経過して、わが国の有力な指導者になり、戦前の反省と謝罪を継承することなく、日本を危険な道に導こうとしています。
昨年12月、私が評伝を書いた「斎藤隆夫」がNHKBSプレミアム「英雄たちの選択、開戦前夜!決死の演説」で取りあげられ、私も他の学者と共に出演し、斎藤への思いを語ってきました。
私は、斎藤が立憲主義を極めて大切にしていたこと、そして、大日本帝国下ではあるが、国民の自由と人権を最大限尊重しようとしていたことをお話ししました。
とてもいい内容の企画になっていたようで、NHKにも斎藤に共感する多くの国民の声が寄せられたようです。
日中戦争を何一つ解決できず、ただただ国民に犠牲を強いている軍人内閣と軍部の横暴と怠慢をついたこの斎藤の演説は、それこそ決死のものだったと思います。
この演説のために、斎藤は衆議院議員を除名されることになるのですが、今、身体をはって、戦争反対を言える保守政治家がどれだけいるのでしょうか。
日本国憲法下で言論の自由はあり、戦前と違って軍部の銃剣の威圧はないのですから、もっと政権党の国会議員は声をあげてもよさそうなのに、小選挙区制が銃剣のかわりになっているようで、安倍内閣に異論を唱える保守政治家はあまりいません。
NHKBSプレミアム「英雄たちの選択」は一度再放送が恒例化されていますが、好評であったせいか、2015年4月23日(木)、午前8時から再々放送が予定されています。これで3回目の放送ということになります。
戦争立法法制が議論される今、「斎藤隆夫」という自由主義政治家を通じて、平和の大切さを考えてみるには極めてタイムリーだと思います。
是非とも多くの方々に知らせていただき、再々放送を見ていただきたいと思います。
そして、今国会で決死の演説をする第2、第3の「斎藤隆夫」の出現を望みます。
私どもの事務所は、近隣諸国との対立をあおるのではなく、話しあいによる外交の力によって友好関係を維持することを何よりも願います。
その意味で、集団的自衛権、戦争立法には強く反対するものです。
2015年4月20日
所長 大橋昭夫
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